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Updated: 2016-02-27T10:38:24+09:00

 



「物件ファン」はじまりました!

2016-02-27T10:38:24+09:00

個性的な物件を日々紹介する「物件ファン」をリリースしました。 https://bukkenfan.jp/ いきなり不動産?どうして?と思われるかもしれませんが、最近はこうした実際の生活に、自分の興味も広がっています。これまではずっと、ブログのような、インターネット内で完結するサービスを作ってきました。そうしたサービスができたおかげで、ブログを作って自分の考えを書けば、見ず知らずの人から共感してもらえたり、新しい出会いが生まれたり、時には文章を書く仕事が来たり、といったことが現実に起こるようになりました。インターネットが無かった時代には、考えられなかったことです。ブログ以外にも、普段あまり会えな…

個性的な物件を日々紹介する「物件ファン」をリリースしました。
https://bukkenfan.jp/
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いきなり不動産?どうして?と思われるかもしれませんが、最近はこうした実際の生活に、自分の興味も広がっています。

これまではずっと、ブログのような、インターネット内で完結するサービスを作ってきました。そうしたサービスができたおかげで、ブログを作って自分の考えを書けば、見ず知らずの人から共感してもらえたり、新しい出会いが生まれたり、時には文章を書く仕事が来たり、といったことが現実に起こるようになりました。インターネットが無かった時代には、考えられなかったことです。

ブログ以外にも、普段あまり会えない友だちと連絡を取り合ったり、興味がある人の発言をフォローしたり、世の中の出来事を追いかけたり、と、自分の興味に応じてあらゆることがインターネット上ですぐにできるようになってきています。

一方で、実際の生活環境はどうなのか。自分のブログはとても綺麗にデザインしてあるけど、自分の部屋はごく普通の賃貸マンションだったりしないか。インターネット上では自分の好きな場所にどこでも行けるけど、自分が住んでいる場所は単に職場に通勤しやすいから、という理由だけで選んだりしていないか。

インターネット上のサービスがどんどん充実する一方で、リアルな生活の方はそれほど変化していないのではないか。ふと気付けば、実際の生活環境は、なんだか取り残されてしまったかのように昔のままになっていないか。

と、そんな気付きがありまして、「リアルな生活も、インターネットを使ってもっと楽しく豊かにできるのではないか」、ということをよく考えています。

リアルな生活が営まれる場所として、最も時間が長いのは、家です。バーチャルなインターネット上の自分の居場所は整ってきているけど、実際の自分の家の環境はどうなのよ、というところから、自分の家、部屋についてもっと考えるきっかけが作れたら、と考えました。過ごす時間の長さを考えれば、家に対する満足度が少し変わるだけで、生活の満足度は大きく変わると思います。

では、ちょっと高い家賃を払って、もっと高級な部屋に住むしか無いのか、というと、決してそういうわけではありません。最近は、自分の好みの内装に自由に改装できる賃貸住宅が生まれたり、他の住人と交流しながら暮らせるシェアハウスが増えたり、古い物件を自分でリノベーションして住む人が現れたり、といった新しい動きが、家を取り巻く環境の中で次々と起こっています。

高度経済成長期の日本であれば、「毎日がむしゃらに働いて、どんどん成長しよう。そのためには家なんて、会社に行きやすければ良いし、寝られさえすれば良い。」という価値観で生きて行けたかもしれません。しかし日本の社会は、経済成長が減速し、人口は減少し始めました。家に新しい価値を求める人が増え始めたのは、そうした変化の中、効率だけを求めるのではなく、家について真剣に考え、自分らしく暮らせる環境を手に入れたい、と考える人が増えたからではないかと思います。

自分の予算の中で、自分らしく暮らせる環境を手に入れるために、古い物件に自分で手を入れたり、他の人とリビングを共有して交流できる環境を手に入れたり、といった動きが生まれ始めたのではないか、と、そんな風に感じます。

自分らしく暮らす、と言っても、そもそもどんな可能性があるのか、を知らなくては、なかなか具体化することはできません。「物件ファン」では、これまでとは違う価値観で提供されているあらゆる物件をご紹介していきます。そうした物件を日々眺めることで、「こんな生活もありなのか」といった発見があると思います。

最初は「なんだか良いな」と思って眺めているだけでも、時間が経つうちにだんだんと、「自分は無垢材のフローリングが好きなんだな」とか、「窓から緑が見える家が好きなんだな」といった発見があると思います。単純に「住む家をさがす」というだけではなく、「自分がどういう暮らしをしたいのかを知る」、つまり、「自分を知る」ことができると思います。そうすれば、今よりもっと満足度の高い、自分らしい暮らしを手に入れるヒントになるかも知れません。

「物件ファン」をご覧頂いた方々に、一人でも多く、そうした発見が生まれ、暮らしの変化が生まれることにつながれば、と願いながら、これから運営を続けていきたいと思います。

不動産大好きな方はもちろん、ちょっと暮らしに興味がある、というだけの方でも、ぜひこれからたまにサイトを覗いてみてください。

https://bukkenfan.jp/




『数学する身体』を読んで〜僕が身体で感じていたことは、嘘でも無駄でも無かったんだ

2015-11-18T11:34:15+09:00

森田くんが初めて書いた本。「数学する身体」。 わざわざ「本を届けたいので」と、会社の近くまで足を運んでくれて、ランチを共にしながら渡してくれた本。 構想ができてから書き上げるのに4年かかったという本。 もともと、文章を書くときにはとんでもなく集中して、丁寧に言葉を積み上げて、何度も何度も読んで味わえるような、スルメみたいな精緻な文章を書く森田くんが、初めて1冊の本を書いた、という本。 もうそれだけで、読む前から、これはすごい本だ、ということは分かっていた。すごいというのは、とにかく、中身云々の前に、通常では考えられないような思考と集中を持って、作り上げられたものが、今目の前にある、ということだ…森田くんが初めて書いた本。「数学する身体」。 わざわざ「本を届けたいので」と、会社の近くまで足を運んでくれて、ランチを共にしながら渡してくれた本。 構想ができてから書き上げるのに4年かかったという本。 もともと、文章を書くときにはとんでもなく集中して、丁寧に言葉を積み上げて、何度も何度も読んで味わえるような、スルメみたいな精緻な文章を書く森田くんが、初めて1冊の本を書いた、という本。 もうそれだけで、読む前から、これはすごい本だ、ということは分かっていた。すごいというのは、とにかく、中身云々の前に、通常では考えられないような思考と集中を持って、作り上げられたものが、今目の前にある、ということだ。 そういう本を、適当に流し読みすることはできないので、こちらも読むときには多少の心構えが必要だった。 できるだけ頭が冴えている時間を選んで、なるべく本に集中できる環境が整った時に、読むようにした。 それくらいしないと勿体無い、と思った。内容は、これまでに、数学の演奏会や、数学ブックトークなど、森田くんが行う数学のライブトークイベントで語られていた内容がベースになりながら、その中でも一筋の道として辿ることができる物語、あえて簡単に書くとすると、僕の理解が正しければだが、「数学が人間の身体から離れて抽象化・形式化していく過程と、再び身体の重要性を認識し、人間の心の不思議に迫ったアラン・チューリングと岡潔という二人の数学者と森田くんの物語」とでも言うような、一筋の物語が語られている。数学のライブトークでは、森田くんから溢れ出る言葉や、身振り手振り、まさに身体全体を使ったパフォーマンスに、ついていくだけで必死、終わった後は、こちらもなぜか少し身体に心地良い疲労感が残り、最高の知的満足度が得られる、という、そういう体験を毎回することになる。そこには、ユーモアに富み、圧倒的なスピードで展開する森田くんの言葉と身体表現が溢れているため、身体全体で取っ組み合いをしているような感覚がある。言葉は柔らかく、空気全体を震わせるため、身体が包まれるような感覚になる。道で言えば、ふかふかの落ち葉や木々に包まれた柔らかい道を、気持よく疾走しているような感覚だ。一方でその内容が抽出され、文章に結実された今回の本は、言葉に全く無駄がない。展開する言葉の一つ一つが、しっかりとした意図を持って選び抜かれていることが伝わってくる。いかに長い時間をかけてこの文章が構築されたのかを思わずにはいられない。そのため、より本質的な内容が、固くストレー[...]



「ネットコミュニティの設計と力」を監修させて頂きました

2015-09-04T15:13:01+09:00

僕が監修をさせて頂いた、「ネットコミュニティの設計と力」が8月25日に刊行されました。 (角川学芸出版全集)" title="角川インターネット講座5 ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代 (角川学芸出版全集)">角川インターネット講座5 ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代 (角川学芸出版全集)出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川学芸出版発売日: 2015/08/25メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見るこの本は、「角川インターネット講座」というシリーズの中の一冊です。全部で15冊もあります。この企画は、インターネットが本格的に…僕が監修をさせて頂いた、「ネットコミュニティの設計と力」が8月25日に刊行されました。角川インターネット講座5 ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代 (角川学芸出版全集)出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川学芸出版発売日: 2015/08/25メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見るこの本は、「角川インターネット講座」というシリーズの中の一冊です。全部で15冊もあります。この企画は、インターネットが本格的に普及し始めてから20年ほどが経ち、「このへんで一度これまでの日本のインターネットの全体をまとめておきましょう」と角川会長が仰って始まった、というなかなか壮大なプロジェクトです。他の巻では、インターネット界の大御所の皆さんが監修を担当されており、インターネットコミュニティについての巻の監修をしてもらえないか、というご依頼を頂いた際には、自分には到底無理だと感じ、一旦お断りをさせて頂きました。そもそも監修という作業をしたこともありませんし、自分にはとても、という気持ちでした。その後、改めて他の監修者の方などからもご連絡を頂きました。お世話になっている方からご依頼を頂いたり、時間的には何とかなりそうだということもあって、やれる範囲でやってみよう、と不安ながらお引き受けすることにしました。もう1年以上も前のことです。いざ監修を進め始めると、今度は内容をどうするか、という問題が持ち上がりました。「インターネットコミュニティについてまとめる」という漠然としたテーマはあるものの、内容はある程度お任せ頂いていました。しかし、「インターネットコミュニティ」と言っても、いったいどういう切り口でまとめれば良いのか、最初は見当がつきませんでした。そこで、角川の編集者の方々や、はてなのメンバーとともに、どういう内容が盛り込めると良いか、議論を続けました。まずはインターネットコミュニティが実際どう発展してきたか、といった歴史的なところは抑えたい、という意見が出ました。確かにこれは必要です。そこで、これまでのネットコミュニティがどう発展してきたかを、はてなユーザーでもある id:yomoyomo さんにまとめて頂くことにしました。それから出てきたのが、「流行るコミュニティと流行らないコミュニティを分けるのは何か?」という疑問でした。「インターネットコミュニティを作った経験がない者からすると、コミュニティがうまく行ったりいかなかったりする理由がいまいちよく分からない」ということでした。これはなるほど、と思いました。というか、自分自身よく分かっていないな、と思いました。確かに[...]



豊島美術館に行きました

2015-03-17T15:05:20+09:00

その形をまだ見たことがない人に、どう表現すればこの形が伝わるだろうか。 なめらかな曲線をした、大きな深いお皿を、うつ伏せに置いたような形の建造物で、その中に、まるでどら焼きの中に入るかのように、人が入ることができるもの。こんな感じ??四国に行く用事があったので、帰りに瀬戸内海に浮かぶ小島、豊島(てしま)にある豊島美術館に寄ってみた。 少し変わった美術館で、展示されているのはさきほど紹介したような形の建造物というか、オブジェというか、そういうコンクリートの物体のみ。中の空間は想像したよりもずっと大きくて、ミニサッカーくらいできるんじゃないか、というくらいの広さだった。どの方向を向いても、非日常的…その形をまだ見たことがない人に、どう表現すればこの形が伝わるだろうか。 なめらかな曲線をした、大きな深いお皿を、うつ伏せに置いたような形の建造物で、その中に、まるでどら焼きの中に入るかのように、人が入ることができるもの。こんな感じ??四国に行く用事があったので、帰りに瀬戸内海に浮かぶ小島、豊島(てしま)にある豊島美術館に寄ってみた。 少し変わった美術館で、展示されているのはさきほど紹介したような形の建造物というか、オブジェというか、そういうコンクリートの物体のみ。中の空間は想像したよりもずっと大きくて、ミニサッカーくらいできるんじゃないか、というくらいの広さだった。どの方向を向いても、非日常的な、ミニマムな光景が目に飛び込んでくる。どの向きに写真を撮っても絵になる空間。入り口から建物の中に入ると、すでに中にいる人たちが数人いて、その人たちがまた作品の一部のようだった。灰色の広い空間の中に、ぽつり、ぽつり、と人が立っている。5人ほど人がいる時がちょうど具合が良いと感じた。落ち着きの良い場所を見つけて地面に座り、しばらく黙って入ってくるものを感じてみた。耳を澄ますと、2つの開口部から木が風に揺れる音や、鳥の声が聞こえてくる。吹き抜けていく風から、瀬戸内海に浮かぶ島の空気を感じる。遠くから船の汽笛が聞こえる。視覚だけでなく、聴覚や触覚、五感を全部使って感じられる。これはコンクリートの空間を感じる場所ではなく、島全体を感じることができる場所だ。何も無いおかげで、余計にたくさんのものが入ってくる。帰りがけに美術館の方とお話していたら、「何も展示がないのにこれのどこが美術館なんだ」とか「これは一体なんなんだ」と言って怒り出すお客さんもいるらしい。まあ分からなくもないけど、これはこれ、ですよね。目の前にあるこれをただ、そのまま感じられたら気持ちが良い。どら焼きだろうとなんだろうと、説明しようと思うと何か適当なラベルが必要だけど、実物はここに来て、体で感じたそのものでしかないし、それで十分だ、と思った。豊島美術館 写真集作者: 内藤礼,西沢立衛,鈴木研一出版社/メーカー: millegraph発売日: 2011/10/17メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (2件) を見るGA ARCHITECT 妹島和世+西沢立衛 2006-2011作者: 二川幸夫出版社/メーカー: ADAエディタトーキョー発売日: 2011/01/26メディア: ペーパーバック クリック: 3回この商品を含むブログを見る [...]



110kmあった実家までの距離が90kmに!

2015-03-03T13:35:24+09:00

今住んでいる京都から、実家のある三重県菰野町まで、昔から何度も車や自転車で往復しています。 実家までの距離は、下道で行くと昔からずっと110km。最近は新名神高速ができて、車での移動は随分早くて短くなったものの、自転車では110kmあるものとずっと思っていました。ところが、先週末に久しぶりに「実家まで自転車で走ってみよう」と思い立ち、「そういえば」と思って、Google Mapの徒歩モードで実家までのルート検索をしてみたところ、なんと距離90kmと出るではありませんか。 「そんなばかな!どうしたら20kmも短くなるんだ!」と思ってよくよくルートを見てみると、細い道をうまくつないで、上手に斜めの…今住んでいる京都から、実家のある三重県菰野町まで、昔から何度も車や自転車で往復しています。 実家までの距離は、下道で行くと昔からずっと110km。最近は新名神高速ができて、車での移動は随分早くて短くなったものの、自転車では110kmあるものとずっと思っていました。ところが、先週末に久しぶりに「実家まで自転車で走ってみよう」と思い立ち、「そういえば」と思って、Google Mapの徒歩モードで実家までのルート検索をしてみたところ、なんと距離90kmと出るではありませんか。 「そんなばかな!どうしたら20kmも短くなるんだ!」と思ってよくよくルートを見てみると、細い道をうまくつないで、上手に斜めの道をたどっていくルートになっています。確かに地図で見ていても、細かく曲がって距離を稼げば、多少は短くなるかも、ということは思っていましたが、まさか20kmも短くなるなんて。 ということで、本当に90kmで実家までたどり着けるのか、今回はGoogle先生の言うとおりに走ってみました。途中で2度ほどルートから外れてしまって少し余分に走ってしまったものの、結果は91km!本当に20km短縮できてしまいました。これはすごい! height='405' width='590' frameborder='0' allowtransparency='true' scrolling='no' src='https://www.strava.com/activities/260808572/embed/e9d367673810496163db3705487b8598fa98c503'>Google Mapがなかった時代は、紙の地図を見て走っていました。それで、多少ショートカットできるかも、という道があったとしても、正確にそれで何km短縮できるかは、実際に走り比べてみないと分かりませんでした。さらに、GPS端末がなければ、細い道をくねくねとトレースするのは骨の折れる作業で、いちいち地図を出して道を確認しながら走るくらいなら、分かりやすい道をさっと走ってしまったほうが速い、という時代でした。しかし、Google Mapのような細かい最短経路探索が簡単にできるサービスができ、さらにそこで示されたルートをリアルタイムに確認できるGPS端末が生まれたことで、これまではあまり現実的ではなかった最短経路サイクリングが出来るようになっていることを実感しました。今回のルートは徒歩モードで出てきたルートだったので、「こんな道を行くの!?」というような砂利のあぜ道や、歩行者しか歩けない歩道橋もあったのですが、概ね自転車で走ることが出来ました。 さらに、斜めの道というのは、古くからの街道や、川に沿った道など、古くからの味わいのある道が多く、実際中山道の旧街道を走ることができたりして思わぬ楽しみ方が出来ました。徒歩モードすごい!また機会があれば別の場所でも[...]



Tech Instituteセミナーで講演をさせて頂きました

2015-02-27T12:46:30+09:00

大阪で行われたTech Instituteオープンセミナーで講演をさせて頂きました。 「関西から起業するとは」というタイトルで講演のご依頼を頂き、京都で起業して、今も京都と東京で事業を営んでいる者としてお話をさせて頂きました。アメリカでは、経済の中心である東海岸ではなく、西海岸のシリコンバレーがネット産業の集積地として成長しました。インターネットが普及し始めた頃は、日本でも東京ではない場所でネット産業が成長する可能性もあっても良いのではないか、と考えていましたが、ネットが普及し始めてから20年もの時間が経過し、そろそろ事実は事実としてまず認識する必要が有ると思いました。この20年の結果を見ます…

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大阪で行われたTech Instituteオープンセミナーで講演をさせて頂きました。
「関西から起業するとは」というタイトルで講演のご依頼を頂き、京都で起業して、今も京都と東京で事業を営んでいる者としてお話をさせて頂きました。

アメリカでは、経済の中心である東海岸ではなく、西海岸のシリコンバレーがネット産業の集積地として成長しました。インターネットが普及し始めた頃は、日本でも東京ではない場所でネット産業が成長する可能性もあっても良いのではないか、と考えていましたが、ネットが普及し始めてから20年もの時間が経過し、そろそろ事実は事実としてまず認識する必要が有ると思いました。

この20年の結果を見ますと、日本におけるネット産業は、東京にかなり集中している産業となり、出版や放送といった他のメディア産業に近い産業構造となってきたのではないかと思います。特に、インターネットで完結するようなビジネスに関しては、企業数や、産業に従事している人の数など、どんどん東京と他の地域の差が広がっているのが原状だと思います。

そういう中で、関西でIT系分野で起業をすることにはどういう意味があるのか、が話のポイントでした。僕が具体的な可能性を感じるポイントとして、1. 0から1を作る、2. B向けビジネス、3. 地域密着型、4. ハードウェア連携、の4つを挙げさせてもらいました。

将来的に大きな事業への成長を目指すとしても、とりあえずスタートするときには必ずしも大きな組織やお金が必要ではなく、むしろ集中してアイデアを形にすることが必要ですから、そういう「0を1にする」ことは地方でも十分にできるのではないか、と思います。
そこから先にどう発展させていくかですが、法人向けのB向けビジネスは比較的地方でも成り立ちやすい気がします。地域密着というのは、例えば観光など、地域と密着せざるを得ない分野でのIT活用です。ハードウェアは、メーカーや技術者の方との連携が必要となるため、メーカーの多い関西での動きも面白そうです。

とまあ、こういう現実的な話を踏まえた上で、付け加えさせていただいたのが自然や環境のことです。地方では、自然に近い場所で生活ができたり、家族や子どもと一緒に過ごせたり、食事が美味しかったり、といった、人間としての基本的な活動を行う上での環境の良さがあります。経済的な競争、時価総額や報酬といった数字の競争のみではなく、人間として生きていくことの豊かさも同時に追求できるところに大きな価値があると感じます。

環境が良いので人間として豊かな生活ができます、というだけではなく、そもそも、大ヒットするサービスや製品というものは、本来人間にとって必要であったものが「発見」された、という感覚があります。例えば自動車が生まれると、人間は自動車のない世界には戻れないように、その製品が世に生まれると不可逆的な変化が起こり、その製品がない世界には戻れなくなるようなものが、最も息が長く、たくさんの人に必要とされる製品となるのではないでしょうか。

では、次にどういう製品が人間には必要とされているのか、を「発見」するためには、人間が本能的に次に何を求めているのか、を考える必要があります。そのためには人間を知る必要が有ると思います。その人間は、大きな自然の中の一部であり、自然から完全に切り離されては生きられない生物ですから、そういう意味で自然を知ることは、ものづくりの本質に迫る重要なことなのではないかと感じます。実際に、「この方の発想は面白い」と感じるような発想を持った方は、幼少期に自然の中でたくさん遊んでいたような方が多いと感じます。技術は、人間を自然からどんどんと引き離す方向に進化しますが、自然と人工物の間の距離が近い場所で、両方を行ったり来たりしながら、人間が次に必要とするものを着想していけたら楽しいと思います。

自分たちも何かもっと面白い事例になれるように努力を続けていきたいと思いますので、一緒に挑戦しましょう!ということで話は締めさせて頂いたのですが、参加者の方や、一緒に登壇された皆さんともそこから色々と話が盛り上がり、楽しい時間を過ごさせて頂きました。どうもありがとうございました。

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裏銀座から槍ヶ岳に登ってきました

2014-09-02T07:33:44+09:00

深田久弥は『日本百名山』の中で、 一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。 と、書いています。どこから見ても「あれが槍ヶ岳だ」と分かる山というのも、富士山と並んで槍ヶ岳くらいかも知れません。北アルプスの縦走路が重なる交差点にあり、槍のように尖った穂先がとても特徴的で格好良い。ということで、槍ヶ岳は日本の山の中でもとても存在感のある山ですが、まだ登ったことがない。そのうち登れるだろう、と思っていたんですが、そうこうしている間にしばらく山から足が遠のき、38歳になっていました。 昨年…深田久弥は『日本百名山』の中で、 一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。 と、書いています。どこから見ても「あれが槍ヶ岳だ」と分かる山というのも、富士山と並んで槍ヶ岳くらいかも知れません。北アルプスの縦走路が重なる交差点にあり、槍のように尖った穂先がとても特徴的で格好良い。ということで、槍ヶ岳は日本の山の中でもとても存在感のある山ですが、まだ登ったことがない。そのうち登れるだろう、と思っていたんですが、そうこうしている間にしばらく山から足が遠のき、38歳になっていました。 昨年くらいからふと、3000m級の稜線が無性に恋しくなって、あの独特の空気、景色、星空、稜線、広大な空間の中に身を置きたい、夜を越えてみたい、という気持ちが高まってきました。少し時間にも余裕ができ、1年越しの思いをついにこの夏に果たすことができました。今回歩いたルートは、通称「裏銀座」と呼ばれる、北アルプスの縦走ルートです。裏というからには表があって、表の方は、燕岳、大天井岳などを通るルートで、比較的にぎやかです。それに比べて裏銀座は、裏というだけあって少し地味目。良く言えば、自分と向き合えるルート、ということで、まあ一人で歩くにはむしろこちらの方が雰囲気に浸れて良さそうだということで裏を選びました。単純に槍ヶ岳だけ登るのであれば、登って降りてくるだけの短いルートも有りますが、せっかく北アルプスの稜線に登るのであれば、数日間稜線の上で滞在できる縦走の方が涼しいし景色も良いし良かろう、と思い、しかしよく考えると自分自身過去最長となる5日間の単独縦走をしてみることにしました。裏銀座ルートの入口は信濃大町。そこからタクシーで高瀬ダムまで行き、烏帽子岳へ標高差1200mほど登ります。ここはブナ立尾根と呼ばれ、北アルプス三大急登と呼ばれる坂です。まあ、標高1000m以上登る山道で、しんどくない道は無いと思いますので、特別に急かというとこんなものだろう、という気もします。それよりも、アルプスの主稜線まで登ることのなにが一番辛いかというと、途中ではほとんど景色が見えず、ただただ登りが続くことだと思います。だから、せっかく登ったんだし、しばらく上で縦走しよう、という発想になるわけです。「縦走をしてます」というと、「すごいですね、自分はまだ[...]



八坂の神様が、京都の町を守ってくれる

2014-08-08T12:02:10+09:00

18歳で京都に来てから、途中で移動はあったものの、かれこれ16年間住んでいます。それでも知らないことはたくさんあるもので、今年は祇園祭の事をたくさん知る年になりました。祇園祭というと、有名なのは宵山と山鉾巡行です。宵山にかけては、山や鉾を持っている町内会が、一週間ほど前から山鉾の組み立てをし、通りを封鎖して巨大な建造物が出現します。平日の、普通に会社にみんなが通う時間帯に、通勤路の真ん中に巨大な鉾が立ち並んでいる姿を見ていると、それだけでも何か、腹の底からワクワクするものがあります。夜には毎晩お囃子が奏でられ、町の真ん中に響き渡ります。それが京都の町のど真ん中、四条烏丸の周辺で、平日から行われ…18歳で京都に来てから、途中で移動はあったものの、かれこれ16年間住んでいます。それでも知らないことはたくさんあるもので、今年は祇園祭の事をたくさん知る年になりました。祇園祭というと、有名なのは宵山と山鉾巡行です。宵山にかけては、山や鉾を持っている町内会が、一週間ほど前から山鉾の組み立てをし、通りを封鎖して巨大な建造物が出現します。平日の、普通に会社にみんなが通う時間帯に、通勤路の真ん中に巨大な鉾が立ち並んでいる姿を見ていると、それだけでも何か、腹の底からワクワクするものがあります。夜には毎晩お囃子が奏でられ、町の真ん中に響き渡ります。それが京都の町のど真ん中、四条烏丸の周辺で、平日から行われているのですから、京都の町の力を感じずにはいられません。山鉾の中でも特に人気があるのは長刀鉾です。長刀鉾は、常に巡行では先頭を走ることが決まっている特別な鉾で、その前面には、全ての鉾で唯一、生き稚児、生きた人間のお稚児さんが乗っています。他の鉾では、人形が飾ってあることが多いのですが、長刀鉾だけは本物の子供がお稚児さんとして乗っているわけです。最近よくお世話になっている方が、かつてお稚児さんを出された家の方だということもあり、今年はお稚児さんについても詳しく教えて頂く機会に恵まれました。聞けば、お稚児さんに選ばれた男の子は、一ヶ月ほど前からは地面に足をつけてはいけないらしく、トイレに行くのも誰かが抱えていかなければならないし、学校にも行けないそうです。女性と接触することも許されませんので、母親と接することもできず、神聖な期間を作るそうです。お金も数千万円の資金が必要ということで、聞けば聞くほど一般常識では考えられないような特別な存在なのだと分かってきます。そんな背景も聞いていましたので、すっかりお稚児さんに興味が出てきてしまい、巡行の日には先頭の長刀鉾に食らいつき、ずっと長刀鉾の少し前を歩きながら、お稚児さんの様子を観察していました。お稚児さんは、両隣に座る禿(かむろ)と並んで顔を白く塗り、座っているだけでも神々しいのですが、巡行の途中は時たま、通りで言うと二本に一回くらい立ち上がり、鉾から前に乗り出して、左から右へと、そそぉー、っと、すくうような動作をしてくれます。これがまたなんともありがたく、僕と同じように長刀鉾を追いかけているお稚児さんファン軍団が周りにはたくさんいたのですが、皆さ[...]



株式会社はてなの代表取締役会長に就任いたしました

2014-08-01T20:32:06+09:00

お久しぶりです。このたび、株式会社はてなにおいて、私、近藤淳也、および経営陣の体制変更を行うはこびとなりましたので、ここでご報告させていただきます。2001年のはてなの創業以来13年間、代表取締役社長を務めて参りました、私、近藤が、本日8月1日より代表取締役会長に就き、後任には、はてなの開発本部を率いて参りました栗栖義臣が代表取締役社長に就任いたします。また、これまで私と二人三脚で共にはてなの経営にあたって参りました取締役副社長の毛利裕二は、ここでコンビという形から変わり、これからは取締役ビジネス開発本部長として、引き続き営業拡大・事業開発の分野にさらに尽力してもらうこととなります。また、これ…お久しぶりです。このたび、株式会社はてなにおいて、私、近藤淳也、および経営陣の体制変更を行うはこびとなりましたので、ここでご報告させていただきます。2001年のはてなの創業以来13年間、代表取締役社長を務めて参りました、私、近藤が、本日8月1日より代表取締役会長に就き、後任には、はてなの開発本部を率いて参りました栗栖義臣が代表取締役社長に就任いたします。また、これまで私と二人三脚で共にはてなの経営にあたって参りました取締役副社長の毛利裕二は、ここでコンビという形から変わり、これからは取締役ビジネス開発本部長として、引き続き営業拡大・事業開発の分野にさらに尽力してもらうこととなります。また、これに合わせ、3人の創業メンバーの1人でもあります大西康裕が執行役員サービス開発本部長に就任いたします。たった3人しかいなかった創業期に、がむしゃらにプログラムを書いて、たくさんのサービスを開発し続けたのが2003年頃までの数年間でした。 その後、次第にサービスが成長し、社員の数が増え、次第にマネジメントの仕事の比率が増えていったのが2004年の東京移転からの数年間でした。 そこで一度、シリコンバレーに子会社を設立し、もう一度サービス開発の最前線に立って、新サービスの創出に取り組んだのが2006年から2008年にかけてのシリコンバレー時代。 2008年に日本に戻って来てからは、京都オフィスの立ち上げと、東京オフィスの強化を行って参りました。京都・東京体制を敷いてからは、新卒社員の採用、組織作りなど、長期的な会社の成長に向けた基礎固めを行い、それまでより安定した、もう少し成熟した会社になるべく努力を重ねて参りました。奇抜なアイデアを思いつくそばから形にして、ユーザーの皆様にお見せしていくという、アイデアと新規性を最優先に動いていた時代から、もう少し計画的に開発を行って、多くのユーザーの皆様にご満足のいただける品質の高いサービスを提供し、社員の増加を支えられるだけの売り上げを上げていくことができるような、そういう少し「大人の」会社になるべく、この6年間ほどは尽力して参りました。ここに来てその努力も実を結び、組織をまとめ上げ、事業を着実に成長させていける力のある人員がはてなには揃って来ております。 また直近では、社内でノウハウを培ったサーバー監視ツールを、ほかの企業様にもご利用いただけるようパッケージ化したMackerel(マカレル)の提[...]



我武者羅應援團さんに応援していただきました

2013-10-03T09:55:44+09:00

ご縁がありまして、我武者羅應援團さんにはてなにお越しいただき、はてなの応援をしていただきました。 細かい応援の様子は、はてなスタッフの松田さんや諏訪くんのブログをご覧ください。 心に響く、應援の力 ~我武者羅應援團様がはてなに来た~ - I'm just trying to be nice. 「応援」ってすごい!我武者羅應援團の応援を受けてきた - SwatzLabo 我武者羅應援團というのは、プロの応援団です。テレビなどにも出られていて、最近ご活躍されています。 プロの応援団ってなに?と思われると思いますが、僕も最初そう思いました(笑)。そして、あの詰襟の制服に、ちょっと怖い顔。迫力あります…ご縁がありまして、我武者羅應援團さんにはてなにお越しいただき、はてなの応援をしていただきました。 細かい応援の様子は、はてなスタッフの松田さんや諏訪くんのブログをご覧ください。 心に響く、應援の力 ~我武者羅應援團様がはてなに来た~ - I'm just trying to be nice. 「応援」ってすごい!我武者羅應援團の応援を受けてきた - SwatzLabo 我武者羅應援團というのは、プロの応援団です。テレビなどにも出られていて、最近ご活躍されています。 プロの応援団ってなに?と思われると思いますが、僕も最初そう思いました(笑)。そして、あの詰襟の制服に、ちょっと怖い顔。迫力ありますよね。それで、どんな怖い人たちなんだろう、って最初思っていたのですが(笑)、実際に応援をして頂いて、武藤さんをはじめとする皆さんがなぜ応援団を始めたのか、というお話をお聞きし、はてなのスタッフ面々に対する丁寧な応援を正面から受け取っているうちに、そういう最初にちょっと構えていた自分のガードが完全に外れてしまい、というか、応援団さんに対しての構えどころか、普段人様と接する際の構え、自分の心の壁、他人に対して、自分はここまでは出せるけど、それ以上は見せないよ、と無意識に作っている心の壁みたいなものがあると思うのですが、その壁も気づけば乗り越えられ、心の奥のほうまで応援団さん、押忍!とお越しになって、そして僕の心の真ん中あたりで、なんだかめちゃくちゃ温かいものをぽんっと置いて下さり、それからまた押忍!と仰って帰られて行きました。やられました。あんなに心の中までやってきて、全力で応援されたら、半年くらいは頑張れそうな気がします。胸の真ん中辺りに、まだなんか残っている感じがします。他人のことを、まるで自分のことのように考え、応援する相手のことをとにかく好きになり、そして全力で応援する。本気で応援できるかは、相手のことを本気で好きになれるかどうかの、自分との勝負だ、と仰っていました。そして、何があっても相手のことを信頼し、応援をやり通せた時に、やり通せた自分のことを好きになれる。それができた自分のことを応援ができるようになる、と仰っていました。それって応援の話だけじゃなくて、[...]



天声人語ではてなをご紹介いただきました

2013-10-01T15:42:50+09:00

今日から10月。世の中的には下半期が始まったり、随分と暑さも収まって季節も秋になり、また新しい気持ちで進んでいこう、と思っていた矢先、朝日新聞の天声人語で、はてなのことをご紹介いただきました。 天声人語といえば、入試や教科書にも出てくるコラム。なかなか一企業の取り組みが個別に紹介されるような場所ではないと思いますが、今回、はてなでの取り組みを社名入りでご紹介頂いています。中学生だった頃から、世の中でなかなか本音が語られず、意味のない制度だけがひとり歩きしてまともな意見が聞き入れられないような社会の雰囲気に違和感を感じていました。自分で会社を作った以上、まっとうな意見がちゃんと通る組織にしたい、…

今日から10月。世の中的には下半期が始まったり、随分と暑さも収まって季節も秋になり、また新しい気持ちで進んでいこう、と思っていた矢先、朝日新聞の天声人語で、はてなのことをご紹介いただきました。
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天声人語といえば、入試や教科書にも出てくるコラム。なかなか一企業の取り組みが個別に紹介されるような場所ではないと思いますが、今回、はてなでの取り組みを社名入りでご紹介頂いています。

中学生だった頃から、世の中でなかなか本音が語られず、意味のない制度だけがひとり歩きしてまともな意見が聞き入れられないような社会の雰囲気に違和感を感じていました。自分で会社を作った以上、まっとうな意見がちゃんと通る組織にしたい、と思って会社をやってきています。

そうした取り組みについて、2006年に『へんな会社の作り方』という本に書かせて頂きました。

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「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

今回は、その本から、社内での風通しを良くする取り組みについてご紹介を頂いています。

2006年に本を書いてから7年。あれから会社の人数も増え、本に書いてある内容をまだやっていることもあれば、考え方はそのままでも、やり方がどんどん変わっている部分もあります。

実際は、組織の階層が増えてだんだんと思っていることが言えなくなったり、逆に思っていることを不適切な方法で伝えすぎて相手を傷つけてしまう、といったことも起こり、そのたびに組織作りの難しさを感じて今に至ります。

ということで、まるで理想的な会社のようにご紹介頂いていますが、僕たちはまだまだ成長していかなくてはいけないところばかりです。
ただ、会社を創業した当初の、ちゃんとお互いが本音で語り合えるような組織でいたいという気持ちは変わりませんし、最近ますますその重要性を感じています。

ご紹介に恥じないよう、これからも頑張って良い組織にしていきたいと思います。
朝日新聞さん、ご紹介ありがとうございました。




どこが不格好なんだ『不格好経営』

2014-05-26T20:49:52+09:00

DeNA創業者の南場智子さんが、『不格好経営』という本を書かれて、これまでの道のりを僕たちでも読めるようにしてくださいました。なかなかお話をお聞きする機会も少ない方ですから、とても嬉しいことです。そして読んでみると、とにかくすがすがしい気持ちになりました。どうして不格好かというと、DeNAの歴史は波乱の連続。まるでドタバタ劇のように次から次へとトラブルやピンチが訪れて、それを持ち前の明るさとタフさで前向きに乗り越えて行く、というドラマの連続だからです。DeNAというと、ソーシャルゲームで儲けまくっている会社、というイメージですが、その歴史は、なかなか黒字が出ずに苦労されたり、新規事業の立ち上げ…DeNA創業者の南場智子さんが、『不格好経営』という本を書かれて、これまでの道のりを僕たちでも読めるようにしてくださいました。なかなかお話をお聞きする機会も少ない方ですから、とても嬉しいことです。そして読んでみると、とにかくすがすがしい気持ちになりました。どうして不格好かというと、DeNAの歴史は波乱の連続。まるでドタバタ劇のように次から次へとトラブルやピンチが訪れて、それを持ち前の明るさとタフさで前向きに乗り越えて行く、というドラマの連続だからです。DeNAというと、ソーシャルゲームで儲けまくっている会社、というイメージですが、その歴史は、なかなか黒字が出ずに苦労されたり、新規事業の立ち上げに苦労されて、業態転換を余儀なくされたり、と波乱万丈。ところが、シリアスな話のはずが、なぜか毎回クスッと笑ってしまうようなディテールの描写と、明るさがあります。なにか、コメディドラマを見ているようなおかしさ。ものすごく真面目に一生懸命やっている人の、がむしゃらさと、ある種の滑稽さ。それを実は自分でも分かりながら、他の楽しみはすべて捨てて、ただただ仕事に向き合い続ける潔さ。そこに圧倒的な集中があり、だからこその成功があり、とてもすがすがしい気持ちになるドラマです。1ページに1回くらいクスッと笑い、10ページに1回くらい涙を浮かべながら読みました。客観的に見ると、経営史です。しかし、僕が一番感銘を受けたのは、礼儀でした。礼儀という言葉が一番適切かどうかは自信がないですが、とにかく南場さんは人を大事にする。人間に対する愛情や、思いやりから来るのであろう、礼に満ちた態度だけは、最初から最後まで一貫しています。本の前書きにこんなくだりがあります。「本を書くことを躊躇していたひとつの理由は、お世話になった人、頑張った社員について、すべてを平等には書けないし、感謝の気持ちも到底十分には伝えられない、その失礼が耐えがたいということだった。」僕も一度本を書いたことがあります。お世話になった方にとても失礼な事ですが、こんな考えには及びませんでした。これまでの事を振り返るのであれば、世話になった方に適切な礼を述べるべきである、と仰っているわけです。ハッとしました。上場後に株を売る時の話も印象的です。創業から随分経ち、DeNAが上場したあと、創業メンバーの[...]



短足のスーパーマン

2013-06-30T12:18:16+09:00

僕の実家は田んぼがどこまでも広がる田舎だったので、犬と言えば軒先でわんわんと吠えまくり、知らない人を見れば追いかける生きものでした。おかげで僕は犬が怖くて、いつもびくびくしていました。父親もそうだったと思います。妻のれいこさんと交際をするようになって、まず最初の難関が彼女の飼い犬でした。家に上がると部屋の中に犬がいて、こっちに寄ってきます。い、犬だ…と思いながら、恐々と足を舐められていました。はじめて二人で部屋から出かけた夜、部屋に帰ってみると、部屋中に引きちぎられたスリッパが散乱していました。れいこさんを、僕が奪っていったと思ったのでしょう。後にも先にも、しなもんがそんなことをしたのは一回き…僕の実家は田んぼがどこまでも広がる田舎だったので、犬と言えば軒先でわんわんと吠えまくり、知らない人を見れば追いかける生きものでした。おかげで僕は犬が怖くて、いつもびくびくしていました。父親もそうだったと思います。妻のれいこさんと交際をするようになって、まず最初の難関が彼女の飼い犬でした。家に上がると部屋の中に犬がいて、こっちに寄ってきます。い、犬だ…と思いながら、恐々と足を舐められていました。はじめて二人で部屋から出かけた夜、部屋に帰ってみると、部屋中に引きちぎられたスリッパが散乱していました。れいこさんを、僕が奪っていったと思ったのでしょう。後にも先にも、しなもんがそんなことをしたのは一回きりでした。しなもんの愛くるしさのおかげで、僕の犬嫌いはすぐに直り、一緒に散歩をするようになりました。僕はどうしてもうんちを拾うのが苦手で、そちらはもっぱられいこさんの担当ということになって、そこから15年もお任せしっぱなしでした。うちの庭に落ちていた最後のうんちは、せめてもの罪滅ぼしに、と、自分で拾いました。散歩の時の僕の担当は主に遊びで、サッカーをしたり、テニスボールを投げたり。しなもんはとにかく走るのが好きで、テニスボールをどれだけ遠くに投げても、喜び勇んで駆けていき、嬉しそうにボールを咥えて全力でこちらに戻ってきます。どれだけ投げても飽きることなくボール投げをせがむので、こちらもむきになって、力の限り遠投をして、100mくらい向こうまで転げたボールを取りに走らせることもありました。はじめてボールを投げた船岡山公園や、京都府立大学のグラウンド、高野川、渋谷では鉢山オフィスのテニスコートで走り回り、駒沢公園に移動したあとは、Mountain ViewのCuesta Parkが、そして京都に戻ると鴨川が彼のフィールドでした。熱中している人をみると、とことんやらせたくなるのは僕の親譲りで、そんなにボールを追いかけたいなら、限界を見せてみろ、といわんばかりに延々とボールを投げ続け、涼しければゆうに30回は投げたか、というあたりで、ようやくしなもんもへこたれ、ボールを拾ってこちらに戻ってくる途中で走るのをやめてぺちゃんと地面に座り込み、ボールを下において舌をベロンと出しながら、はあはあはあと息をしている姿の満足そうなこと。短い足を、前足[...]



超交流会

2013-06-03T21:11:29+09:00

今年も京都大学で超交流会が開かれた。京大の情報学研究科の同窓会だというのに、なぜか情報学どころか、京大にさえ関係ない人でも誰でも参加できるという、いったいなにが同窓会なのかよく分からない懐の深いイベントである。だいたい、「誰でも参加できる同窓会」というコンセプトが意味不明すぎる。言葉の定義的に間違っている。誰がそんな事を始めたかというと、クエステトラの今村さんだ。同窓会の幹事になったけど、全く人が集まらないので誰でも参加できるイベントにしよう、と考えたらしい。ぶっ飛んでいる。いいじゃん、やっちゃえ、ってなノリで始めてしまった。しかし世の中不思議なもので、そのぶっ飛び具合いにこれまたうまい具合い…今年も京都大学で超交流会が開かれた。京大の情報学研究科の同窓会だというのに、なぜか情報学どころか、京大にさえ関係ない人でも誰でも参加できるという、いったいなにが同窓会なのかよく分からない懐の深いイベントである。だいたい、「誰でも参加できる同窓会」というコンセプトが意味不明すぎる。言葉の定義的に間違っている。誰がそんな事を始めたかというと、クエステトラの今村さんだ。同窓会の幹事になったけど、全く人が集まらないので誰でも参加できるイベントにしよう、と考えたらしい。ぶっ飛んでいる。いいじゃん、やっちゃえ、ってなノリで始めてしまった。しかし世の中不思議なもので、そのぶっ飛び具合いにこれまたうまい具合いに反応してしまう人がいる。その筆頭がプロフェッショナルコネクターの勝屋さんだ。勝屋さんは僕に人付き合いの大切な事を教えてくれた方だ。歩くパワースポットである。ポジティブなパワーを発する人間や場所を見つけては寄っていき、どんどんつなげてしまう。恐ろしい磁力の持ち主だ。ここまで来るともはや驚くこともないが、当然のように情報学にも京都大学にもまるで関係がない。今村さんや勝屋さんがあれこれ動き回るうちに、超交流会はどんどん増殖を始めた。過去五年の登壇者を見ると豪華なメンバーが揃っている。参加者が500人を超えたとかという話も聞いた。そして今年の超交流会である。今年は純度が高かった。あるのかないのか分からないが、僕が勝手に感じている超交流会の流れというか、思想というか、文化みたいなものに見事にマッチする人たちが集まった。多分二人の歩くパワースポットが引き寄せたのだろう。形式としてはカンファレンスのような事をやっている。朝からホールでパネルディスカッションのようなものが一日続き、最後に懇親会があって終わり。パネルディスカッション?いや、なんかちょっと違う。あれはなんと呼べば良いのだろうか。ディスカッション?雑談?飲み会?まあなんでも良いや。とにかく一応タイトルのついたセッションが午前午後で四つほど続いて、それぞれのテーマに沿った議論みたいなことをしている。突然観客が壇上に呼ばれて、登壇者が増えて行くのはよくあることだ。面白そうな話をしそうな人は舞台に引っ張り上げられる。だんだん誰のセッシ[...]



志の標高

2013-04-26T09:46:58+09:00

起業家の集まりに参加した 皆さん志を持って事業を営まれている方々だ 志には標高がある 志が高い人ほど魅力的だ 起業家がたくさん集まっている場所に行くと山並みを眺めているような気持ちになる 高い志に出会うと感動する おしなべて低いとつまらない志は言葉ではない その人の行動でしか本当は分からない 言葉にはならない内に秘められた志を感じるからこそ、端的に発せられる言葉にも力が宿る起業家は世の中を変える職業だ 自分が思い描いたように世界を変えたいと思っている人の職業だ そりゃ傲慢にもなり得る おかしな志に出くわすと疲れてしまう世界を変えたいと思う理由にはいろいろある 自分の優秀さを示したいとか お金を…

起業家の集まりに参加した
皆さん志を持って事業を営まれている方々だ
志には標高がある
志が高い人ほど魅力的だ
起業家がたくさん集まっている場所に行くと山並みを眺めているような気持ちになる
高い志に出会うと感動する
おしなべて低いとつまらない

志は言葉ではない
その人の行動でしか本当は分からない
言葉にはならない内に秘められた志を感じるからこそ、端的に発せられる言葉にも力が宿る

起業家は世の中を変える職業だ
自分が思い描いたように世界を変えたいと思っている人の職業だ
そりゃ傲慢にもなり得る
おかしな志に出くわすと疲れてしまう

世界を変えたいと思う理由にはいろいろある
自分の優秀さを示したいとか
お金を稼ぎたいとか
とにかく勝負が好きだとか
自分の論理の正しさを証明したいとか
いろいろ

ごくたまに、本当に世の中を良くしたいから、という人がいる
起業家の志を論じるならそこだろう
年齢もある
最初からそんなに混じりけのないものも難しい
しかしどこかに、白い雪山の高みのような美しい志を感じる時に僕は感動を覚える
世界を良くするために自分の人生を捧げる覚悟が決まっているからだ

自分の志を実現するために努力を続けよう
行動で、自分がなしたい事を表現しよう
共感してくれる人の輪は、やがて広がるはずだ
本物なら生き残る
生きている間も、死んでしまってからも




洋食?和食?

2013-04-14T02:22:19+09:00

最近がんばってるなー、と思っていた会社のメンバーとご飯を食べに行きました。 この人だとイタリアンだよなあ、と思って自然な流れでイタリアンに行ったのですが、よく考えると相手によって明らかに洋食が良いな、とか、座敷で和食が良いよね、とか、相性があります。相手に合ったお店にいけると話も弾むし相性面白いです。 それで、さらに洋食が合う人と和食が合う人の違いって何なのかな、と考えたのですが、結構普段の趣味にもそれが出ていて、洋食系の人は映画だったら洋画が好きとかオペラが好きとか、逆に和食系の人は歌舞伎とか相撲とか日本の伝統芸能が好き、とか傾向があるなと感じました。もちろん両方好きな人もいます。 それで、…

最近がんばってるなー、と思っていた会社のメンバーとご飯を食べに行きました。
この人だとイタリアンだよなあ、と思って自然な流れでイタリアンに行ったのですが、よく考えると相手によって明らかに洋食が良いな、とか、座敷で和食が良いよね、とか、相性があります。相手に合ったお店にいけると話も弾むし相性面白いです。
それで、さらに洋食が合う人と和食が合う人の違いって何なのかな、と考えたのですが、結構普段の趣味にもそれが出ていて、洋食系の人は映画だったら洋画が好きとかオペラが好きとか、逆に和食系の人は歌舞伎とか相撲とか日本の伝統芸能が好き、とか傾向があるなと感じました。もちろん両方好きな人もいます。
それで、さらにもう少し踏み込んで考えると、人とのコミュニケーションの取り方とかもそういう好みが出ているかも、と考えたり。たとえばTED好きです、とかはやっぱり洋食系ですよね、とか。和食系だと、プレゼンというより礼儀とかを大事にしたり。
人の好み、面白いですね。




君が歩くのを待っている

2013-05-28T08:12:43+09:00

困っている自分を見つけて、かまってくれる人には2タイプいる。 助けてあげたい、と思って、こうしたら良いよ、とアドバイスをくれる人。そのやり方はやめなさいと叱ってくれる人。両方とも、うまい方法を教えることで人間を変えようとしている点で似ている。人は言葉で変えられる、という信念に基づいている。 何もしてくれない人よりも随分親切だ。わざわざ自分の時間を使って、相手のために労力を割いてくれる。かまってくれるだけでありがたい。 ただ問題に気付いていないだけの時や、ちょっとしたコツが分からない時には、そういう人の言葉がすごく効果的になる。あんまり強い言い方や、人前で批判されると、心が閉じてしまうけど。 自…

困っている自分を見つけて、かまってくれる人には2タイプいる。
助けてあげたい、と思って、こうしたら良いよ、とアドバイスをくれる人。そのやり方はやめなさいと叱ってくれる人。両方とも、うまい方法を教えることで人間を変えようとしている点で似ている。人は言葉で変えられる、という信念に基づいている。
何もしてくれない人よりも随分親切だ。わざわざ自分の時間を使って、相手のために労力を割いてくれる。かまってくれるだけでありがたい。
ただ問題に気付いていないだけの時や、ちょっとしたコツが分からない時には、そういう人の言葉がすごく効果的になる。あんまり強い言い方や、人前で批判されると、心が閉じてしまうけど。
自分よりも弱い人を見つけて、アドバイスを装って自分を満足させようと寄ってくる人には要注意だ。そういう人は、親切そうにしているけど、本当は自分も弱い。お互いに弱みを握り合って相互依存に陥ってしまう。

具体的なアドバイスで問題が解決するのも、細かい問題までだ。大きな問題になってくると、なかなかそんな言葉ひとつでは変わらない。たとえば、毎日笑顔で過ごせば人付き合いが楽になるよ、なんて言われても、翌日からずっと笑顔になれる人なんていない。なにせ人が変わるのは難しい。時間がかかる。そして、自分からしか変われない。

2つ目のタイプは、君がやりたい事をやるのを待っている、という態度で接する人。どうしたの?と心から聞いてくれる人。君にはきっと壁を乗り越える力がある。僕は君がその壁を乗り越えるのを待っている、という態度で接してくれる人。

大きな変化を起こすことができるのは2つ目のタイプなのに、なかなかそのありがたみに気付かない。最初はもっと具体的なアドバイスが欲しい、と物足りなく思ったりする。でも、自分が持っている力を信じてくれる人が一番強い。自分が本来持っている力で起き上がり、歩き始めることを心から楽しみにしてくれる人。歩き始めた自分がどこに行くのかを、わくわくしながら見守ってくれる人。本当に大切にすべきなのは、そういう関係だと思う。




リーダーはどこから生まれるか

2013-05-06T06:30:52+09:00

妻の実家は大阪の大きな団地にあります。お父さんは長年メーカーに務めて毎朝会社でラジオ体操をしていました。定年退職して、会社にいかなくなったので、その後は毎朝団地の近くの広場でラジオ体操を始めたそうです。毎朝6時半にラジオをつけて、一人で体操を続けてきました。一人で体操を続けて12年目、体操の様子を見ていた近所のおばさんからある日、体操を教えて欲しいとお願いをされたそうです。体操を教えるには反対向きに体を動かさないといけないけど、そんな事はできないから教えられない、と断ったそうですが、それでも食い下がられるので、背中を見て勝手に真似してくれるなら構わない、と承諾したそうです。するとそのおばさんの…妻の実家は大阪の大きな団地にあります。お父さんは長年メーカーに務めて毎朝会社でラジオ体操をしていました。定年退職して、会社にいかなくなったので、その後は毎朝団地の近くの広場でラジオ体操を始めたそうです。毎朝6時半にラジオをつけて、一人で体操を続けてきました。

一人で体操を続けて12年目、体操の様子を見ていた近所のおばさんからある日、体操を教えて欲しいとお願いをされたそうです。体操を教えるには反対向きに体を動かさないといけないけど、そんな事はできないから教えられない、と断ったそうですが、それでも食い下がられるので、背中を見て勝手に真似してくれるなら構わない、と承諾したそうです。するとそのおばさんの仲間が次々と朝のラジオ体操に参加しはじめ、今では多い時に40人ほどが集まるようになったというのです。

40人のご婦人に囲まれながら体操をしている義父の姿を一度見てみたいところですが、それはひとまずおいておいて、この話を聞いて僕は、リーダーとはなにか、を考えさせられました。

リーダーというと、人の上に立つ人、というイメージがあります。最初からたくさんの人がいて、その人たちをまとめる人、というイメージです。しかし、12年間一人で、誰を従えるつもりでもなく体操していた父の元に人が集まってきた話を聞いていて、リーダーの本質とはそういうものではないか、と感じました。そもそも人を従える事が目的ではなく、たとえ一人であろうとやりたい事があり、それをやり続けようとする。その行為を見ていて周りの人がついつい参加したくなる。そういうものかも知れないな、と思いました。




全員の合意

2013-03-09T10:51:53+09:00

マイケル・サンデルさんが東北大学で行った白熱教室をテレビで見た。地震被災地の復興計画を決めるために、町民全員の合意を取るべきか、復興のスピードを優先すべきか、といった興味深い議論をやっていた。 全員の事なんだから全員が合意して進めるべきだ、と話す人がいれば、全員が合意した計画が最良の計画だとは限らない、と反論する人や、そもそも全員が合意する事なんてできるわけがない、どうしても海の近くに住みたいという人もいれば、内陸に移住すべきだという人もいるのだから、合意を待っていては復興が進むわけがない、という具合に議論が重なっていった。どの意見も現場の実体験を元に出た切実な意見だからなかなか重い。会場全体…

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マイケル・サンデルさんが東北大学で行った白熱教室をテレビで見た。地震被災地の復興計画を決めるために、町民全員の合意を取るべきか、復興のスピードを優先すべきか、といった興味深い議論をやっていた。
 
全員の事なんだから全員が合意して進めるべきだ、と話す人がいれば、全員が合意した計画が最良の計画だとは限らない、と反論する人や、そもそも全員が合意する事なんてできるわけがない、どうしても海の近くに住みたいという人もいれば、内陸に移住すべきだという人もいるのだから、合意を待っていては復興が進むわけがない、という具合に議論が重なっていった。どの意見も現場の実体験を元に出た切実な意見だからなかなか重い。会場全体が、そうだよね、現実的に全員が合意するなんてちょっと無理だよね、という雰囲気になりかけたところに、南三陸町の復興計画に携わっている方が口を開いた。
 
町民の方々は繰り返し議論をしている。その様子は、全員で「合意をしたい」、というのとは少し違うのではないか。出来るだけ自分も議論に参加して「納得したい」、という感覚に近いのではないか、と。自分の意見が聞き入れられ、吟味された上で結論が決まったのであれば、たとえ思い通りにならなかったとしても納得ができる、という事だろう。合意と納得は違うというわけだ。
 
町をどこに移転するか、というような大きな問題はそうそう無いとはいえ、仕事にしても、プライベートにしても、普段人と関わる中で相手にお願いを聞いてもらったり、複数の意見の中から一つを選ばないといけない事はよくある。その時にそれぞれの納得したい気持ちに配慮するという考え方が大切だよな、と感じました。



はてなブックマークのリニューアル

2013-03-04T18:07:49+09:00

ITMedia岡田有花さんにはてなブックマークのリニューアルについて記事にして頂きました。ユーザーの反応に「完全に狼狽した」 はてなブックマーク、リニューアルの意図と背景 (1/2) - ITmedia ニュースはてなブックマーク- ユーザーの反応に「完全に狼狽した」 はてなブックマーク、リニューアルの意図と背景 (1/2) - ITmedia ニューストップページはリニューアル後も継続して人気エントリーのアルゴリズム調整や、ブログ、ニュース、おすすめコーナーなどのコンテンツの編成を続けています。こちらは新しいコーナーも含めてお楽しみいただけていると感じており、実際に内部で見ているクリック数や…

ITMedia岡田有花さんにはてなブックマークのリニューアルについて記事にして頂きました。

marginwidth="0" marginheight="0" src="http://b.hatena.ne.jp/entry.parts?url=http%3A%2F%2Fwww.itmedia.co.jp%2Fnews%2Farticles%2F1303%2F01%2Fnews041.html" scrolling="no" frameborder="0" height="230" width="500">

トップページはリニューアル後も継続して人気エントリーのアルゴリズム調整や、ブログ、ニュース、おすすめコーナーなどのコンテンツの編成を続けています。こちらは新しいコーナーも含めてお楽しみいただけていると感じており、実際に内部で見ているクリック数や滞在時間なども伸びてきています。今後もより面白くしていきますのでぜひご期待ください。

デザインについてはまだ調整の余地がありそうです。リニューアル直後に比べてトップページの一覧性向上などの改善を加えてきていますが、ご意見もたくさん頂いている部分ですし、調整を続けていきたいと思います。

記事の中でも触れて頂いていますが、今回は「リスト」から「面」へ、というテーマを持ってデザインリニューアルに取り組みました。「一覧を上から順にクリックして見ていく」ページから、「そのページをざーっと眺めると大体どういう内容があるかが分かる」ページを目指しています。

社内で何度も試作を重ねるうちに、タイル型のレイアウトが出てきた時は、「そこまで変えちゃうの?」と実は自分も感じましたが、1ヶ月ほど社内のプロトタイプを眺めているうちに、これはこれで見やすいことに気付きました。新聞なども短めのカラムで構成されていますし、面として内容を把握しやすいレイアウトだと感じます。

とはいえ、さらに改善できるポイントがあると思いますし、そもそも「面」じゃなくて「リスト」で読みたい、というユーザーさんも多くいらっしゃる、という状況だと思いますので、そこはちゃんと見極めて、また来週以降良くしていきたいと思います。

はてなブックマーク、変え始めた以上は、「以前よりも良くなったね」と、多くのユーザーの皆さんに言っていただけるようになるまで改善をやり通したいと思います。これからもよろしくお願いします。





2013-03-01T01:01:14+09:00




今日の成果です

2013-04-10T19:47:05+09:00

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はてなブログのiPhoneアプリ登場

2013-04-10T19:47:05+09:00

はてなブログのiPhoneアプリが登場しました。記念にiPhoneから書いてみます。 最近皆さんはテキストをどこから書いていますか。PCですか?スマホですか?タブレットですか?もしかして3DSとか、Wii Uがメインです、って人もいますか? 長い文章はPCで、短い文章はスマホで、という感じでずっとやってきていたのですが、最近長い文章をiPhoneから書くことが増えてきました。これがなかなか具合が良いんです。特に、少し長めのメールとかを書く時や、プレゼンの原稿を考える時に、あえてPCを閉じてiPhoneから書く時があります。 なんでしょうか、それだけに集中できる感じと言えば良いでしょうか。画面が…

はてなブログiPhoneアプリが登場しました。記念にiPhoneから書いてみます。

 
最近皆さんはテキストをどこから書いていますか。PCですか?スマホですか?タブレットですか?もしかして3DSとか、Wii Uがメインです、って人もいますか?
 
長い文章はPCで、短い文章はスマホで、という感じでずっとやってきていたのですが、最近長い文章をiPhoneから書くことが増えてきました。これがなかなか具合が良いんです。特に、少し長めのメールとかを書く時や、プレゼンの原稿を考える時に、あえてPCを閉じてiPhoneから書く時があります。
 
なんでしょうか、それだけに集中できる感じと言えば良いでしょうか。画面が一つしか開かないので、伝える相手のことを考えながら、そのテキストに集中できる感じがあります。
 
ブログのアプリも、以前の感覚ですと下書きがメインかな、と感じていたのですが、案外スマホから書く人の方がメジャー、なんて世界がくるのかもしれません。そんな皆さんの利用形態の推移なんかにも注目しながら、今後もどんどんはてなブログを使いやすくしていきます。ぜひ使ってみてください。
 



はてなダイアリーから記事を移行

2012-11-28T10:53:27+09:00

ちょっと未練もあって(?)そのままにしていたはてなダイアリーのブログから、すべての記事をはてなブログに移行しました。 昔の記事というのは、ちょっと読み返すと恥ずかしかったりもしますが、しかしまあ、それも含めて自分の人生ですね。 結局今の自分の文章も、あとから読むと、「そんなこと考えていたんだ」と思うんでしょう。 そういう恥ずかしさも全部ひっくるめて、自分の人生ですね。 だからこそ、考えたことを書いていく事に意味があるように思います。

ちょっと未練もあって(?)そのままにしていたはてなダイアリーのブログから、すべての記事をはてなブログに移行しました。
昔の記事というのは、ちょっと読み返すと恥ずかしかったりもしますが、しかしまあ、それも含めて自分の人生ですね。
結局今の自分の文章も、あとから読むと、「そんなこと考えていたんだ」と思うんでしょう。
そういう恥ずかしさも全部ひっくるめて、自分の人生ですね。
だからこそ、考えたことを書いていく事に意味があるように思います。




カレー美味しい

2012-11-09T13:34:23+09:00

開発中のはてなブログアプリから投稿してみます。これは便利!カレー美味しい!(image)
開発中のはてなブログアプリから投稿してみます。これは便利!カレー美味しい!



Miiverseの開発をお手伝いしました

2014-04-03T10:54:07+09:00

この年末に発売されるWii Uに搭載されるコミュニティサービス「Miiverse」の開発を、はてなでお手伝いさせて頂きました。 ©2012 NintendoWii U|社長が訊く『Wii U』|Nintendoはてなの開発拠点を京都で再度立ち上げたのが2008年。その2008年に開発をしたうごメモから、任天堂さんと一緒にお仕事をさせて頂いています。 今回、新型のホームコンソールゲーム機「Wii U」に、インターネットを使ったコミュニティ機能を載せる、ということで、僕たちがこれまで培ってきたネットサービスの開発や運営の経験を活かせる機会だと考えました。2008年末にサービスを開始したうごメモはて…

この年末に発売されるWii Uに搭載されるコミュニティサービス「Miiverse」の開発を、はてなでお手伝いさせて頂きました。
(image)
©2012 Nintendo

Wii U|社長が訊く『Wii U』|Nintendo(image)

はてなの開発拠点を京都で再度立ち上げたのが2008年。その2008年に開発をしたうごメモから、任天堂さんと一緒にお仕事をさせて頂いています。
今回、新型のホームコンソールゲーム機「Wii U」に、インターネットを使ったコミュニティ機能を載せる、ということで、僕たちがこれまで培ってきたネットサービスの開発や運営の経験を活かせる機会だと考えました。

2008年末にサービスを開始したうごメモはてなは、その後のニンテンドーDSi端末の増加や、サービスの継続的な機能追加などもあり、世界中でユーザーさんが増加し続け、サービスとして大きな盛り上がりを見せました。

今回のMiiverseは、任天堂さんが運営されるサービスとなります。はてなは開発のお手伝いをする、という形で関わらせて頂きましたが、世界中に発売される新型機の重要な機能ということもあり、「自分たちが作ったサービスを世界中の人たちに使ってもらう」という、はてなの使命を実現する一つの形だと考えました。PCやスマホとは違う、全く新しいデバイスで快適に使っていただけるサービス開発だったり、ほぼ同時に世界中でサービス提供が開始できるようなグローバルに連携するシステムの開発には、工夫のしどころがたくさんあり、とても大きなチャレンジでした。Miiverseの運営をリリース後もしっかりお手伝いさせて頂くとともに、この経験を、はてなのサービスの拡大にもつなげていきたいと思います。




TEDxKyotoの2人のプレゼンに見た不思議なつながり

2013-04-10T19:47:05+09:00

9月に行われたTEDxKyotoのビデオが公開されました。 TEDxKyoto Videos | TEDxKyoto友人でもある森田真生さんと、平野啓一郎さんの2人のプレゼンを紹介します。両方ともとても魅力的なプレゼンです。英語ですが、会場を動き回りながら楽しそうに話す森田さんから、数学への愛情がひしひしと伝わってきます。 森田さんが話しているのは、数学の基本となる「1」という数字が存在すること自体は論理的に証明できない、という話です。 数字の「1」が存在する理由は、人間がそれが存在すると考えているからである。「1」が存在する理由は、人の「情緒」によっている、というのです。 確かに僕たちは、た…

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9月に行われたTEDxKyotoのビデオが公開されました。
TEDxKyoto Videos | TEDxKyoto

友人でもある森田真生さんと、平野啓一郎さんの2人のプレゼンを紹介します。両方ともとても魅力的なプレゼンです。

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英語ですが、会場を動き回りながら楽しそうに話す森田さんから、数学への愛情がひしひしと伝わってきます。
森田さんが話しているのは、数学の基本となる「1」という数字が存在すること自体は論理的に証明できない、という話です。
数字の「1」が存在する理由は、人間がそれが存在すると考えているからである。「1」が存在する理由は、人の「情緒」によっている、というのです。
確かに僕たちは、たとえばりんごを見たときに、「りんごが1つある」という考えによってその存在を捉え、1つ、2つとものを数えます。数えるときの基本的な単位である、「1つ」というのは、そこに周りとは区切られた物体が1つ存在している、という概念に支えられている気がします。

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平野さんは自己愛について話されました。日本語らしい味があり、胸に迫ってくるお話でした。
通常、人は、自分が好きか嫌いか、と考える時に、自分を1人の人間として考えます。そして、自分は結構良い奴なんじゃないか、とか、自分はダメな人間だ、と考えてしまいます。

ところが平野さんが提案しているのは、自分の中にはたくさんの自分がいる、という考え方です。自分は、付き合う相手によって変わる。家族といる時と、ともだちといる時では別の自分になっている。この人と一緒にいる時は冴えない自分になるけど、別の人といる時の自分は好き。であれば、自分が好きと思える相手との時間を大切にすれば良いのではないか。人を愛するということは、相手を愛するだけでなく、その相手と一緒にいる自分を愛することではないか。

この考え方は、とてもシンプルですが、言われてみれば確かにそうだ、としっくりきます。そして、自分は良い人間か悪い人間か、と思い悩む時、誰にでも助けとなる力を持っていると思います。


さて、数学と自己愛の2つのお話。全く違う分野で、一見関係が無いように見える二つのお話しの間には、不思議なつながりがあるように思います。

森田さんは「1」の存在は証明できないと言いました。「1」の存在は人の情緒によって支えられている、と。数直線を描いたとき、「1」は無数の数字の中のただの1点に過ぎません。「1」の他にもたくさんの数字がありますが、僕たちは「1」に特別な意味を感じています。

平野さんは「1人」の人間は、実は複数の人間の集まりであると考えられるのではないか、と話されました。あえて、人は複数の人間が集まっている、と主張しなければいけない理由は、人が通常はそのように感じていないからではないでしょうか。つまり、「自分は1人である」という考えが、生きていくうちに形成され、誰もが疑わなくなっているからこそ、あえて「1人」は複数の人間に分解できるのだ、という主張が必要になるのではないでしょうか。

二人のお話は、「ものが1つある」という概念についてのお話しである点で共通していると感じます。

僕たちは普段、りんごが1つある、とか、人間が1人いる、と感じながら生きています。そこには確かに物体としての境界がありますし、その境界を単位として物事を捉えると理解しやすいと思います。しかし実は世界はもっと複雑で、「1」の周りにはたくさんの数字がひしめきあっているし、「1人」の人間の中には複数の人間が集まっているのが実態なのではないかと思います。お二人のお話を聞きながら、自分が普段単純化して見ている世界の向こうの、複雑だけど拡がりがあり、たくさんの可能性のある世界を見た気がしました。




Instagram対応

2012-10-18T11:01:50+09:00

はてなブログでInstagramの写真が簡単に貼り付けられるようになりました! Instagramの写真をブログに貼ろう! 編集サイドバーに「Instagram貼り付け機能」を追加しました - はてなブログ開発ブログ朝会の一コマです。

はてなブログでInstagramの写真が簡単に貼り付けられるようになりました!
Instagramの写真をブログに貼ろう! 編集サイドバーに「Instagram貼り付け機能」を追加しました - はてなブログ開発ブログ(image)

朝会の一コマです。
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東京開発センターを立ち上げます

2013-04-10T19:47:05+09:00

はてなは開発は京都、営業は東京、という2拠点体制でやってきましたが、東京にも開発の拠点を立ち上げることにしました。東京オフィスを表参道の、これまでより広いオフィスに引っ越すにあたって、エンジニアやディレクター、プロデューサー職種の募集も開始します。はてな東京開発センターを開設します&エンジニア向けセミナーのお知らせ - Hatena Developer Blog はてな、「東京開発センター」を開設し、エンジニア採用を強化。東京オフィス移転予定地で「エンジニア向けセミナー」も開催 - 会社情報:プレスリリース - 機能変更、お知らせなどシリコンバレーから海外展開を目指してアメリカに渡ったのが20…

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はてなは開発は京都、営業は東京、という2拠点体制でやってきましたが、東京にも開発の拠点を立ち上げることにしました。東京オフィスを表参道の、これまでより広いオフィスに引っ越すにあたって、エンジニアやディレクター、プロデューサー職種の募集も開始します。

はてな東京開発センターを開設します&エンジニア向けセミナーのお知らせ - Hatena Developer Blog(image)
はてな、「東京開発センター」を開設し、エンジニア採用を強化。東京オフィス移転予定地で「エンジニア向けセミナー」も開催 - 会社情報:プレスリリース - 機能変更、お知らせなど(image)

シリコンバレーから海外展開を目指してアメリカに渡ったのが2006年。それから2年後、「日本から世界へ」という方針に変更して日本に戻ってきました。世界に通じるサービスを作る拠点として選んだのが京都。じっくりと集中し、アイデアを膨らませながら世の中にないサービスを作って世界中の人たちに届けたい、という思いでサービスを作り続けています。

2008年に京都に戻って来てからは、エンジニア、デザイナ、編集、企画、ディレクター、プロデューサーとさまざまなスキルをお持ちの方にどんどん加わってもらい、最初は10人ちょっとだった京都メンバーも、今は正社員だけで40人を超えるまでになりました。サービスの作り方も当時とは変わり、チームで組織的にサービスを作るフェーズに入ってきています。

京都に戻る時は、いわば「第二創業」という気持ちで、もう一度会社を立ち上げるような決意で帰ってきたのですが、その「立ち上げ期」も一段落し、ここからは「成長期」に入って行きます。

成長期に入るタイミングで、「東京なら働けるのに!」という方々の力もお借りしながら、成長のスピードを増していきたいと考えています。「京都から世界へ」というコンセプトを掲げながら、なるべくたくさんの方と一緒に仕事をしていけたらと思っています。ご興味のある方はぜひご連絡ください!




はてな11歳

2012-07-19T09:42:09+09:00

今日ははてなの11歳の誕生日。2001年に法人登記をしてから11年が経った。ちょうど昨日、はてなが京都に移転してからこれまでやってきたことの振り返りを社内で行った。7月は期末でもあるし、来年の話をする前にまず今年を振り返っておこう、と企画したのだが、今年やったことを振り返るには、もう少し長い流れを踏まえないと、なぜそういうものを作ろうということになったかを説明しきれないことに気付き、結局4年間くらいの取り組みを1つの年表にまとめ、一緒にやってきた仲間と振り返った。2008年に京都に来てから4年間の振り返りをすると、いくつかの成功と、たくさんの失敗の歴史が重なっている。改めて眺めていると少し胸が…

今日ははてなの11歳の誕生日。2001年に法人登記をしてから11年が経った。

ちょうど昨日、はてなが京都に移転してからこれまでやってきたことの振り返りを社内で行った。7月は期末でもあるし、来年の話をする前にまず今年を振り返っておこう、と企画したのだが、今年やったことを振り返るには、もう少し長い流れを踏まえないと、なぜそういうものを作ろうということになったかを説明しきれないことに気付き、結局4年間くらいの取り組みを1つの年表にまとめ、一緒にやってきた仲間と振り返った。

2008年に京都に来てから4年間の振り返りをすると、いくつかの成功と、たくさんの失敗の歴史が重なっている。改めて眺めていると少し胸が苦しくなる思いがした。

新サービスを作ってヒットさせるのは難しい。サービスがヒットするには、いろいろなものが重ならないといけない。

アイデアは確かに必要だ。特に作り込むときに素晴らしいアイデアがいくつも次々と生まれる状態が作れなければ、凡庸なものができあがってしまう。

どれだけアイデアが良くても、世の中に必要とされないものを作っては仕方がない。ブログサービスは、ブログが世の中に必要とされ、大きく伸びる時に作らなくては意味がない。新しいサービスも、そのサービスが必要とされる時代がある。

サービスを使ってくれるのはユーザーさんだ。どういう人に、どうやって使ってもらいたいのかをイメージできなければいけない。作り手が作りたいものを作るのではなく、使い手が使いたいものを作らなくてはいけない。組織の中にいながら、組織の外にいるユーザーさんの事を思って、体験を作り上げなくてはいけない。

適切なタイミングで、適切な戦略を描いたとしても、それを着実に実行する力がなければいけない。大きな仕事は一人ではできない。仲間を集めてチームで仕事をする必要がある。誰にどういう体験を届けたいのか、まだ存在しないサービスがどういうものであるべきかのイメージを、他人と共有して、開発を行う必要がある。そうしてはじめて、連続的にアイデアが出て、素晴らしいものづくりができるようになる。アイデアをひねりだしたり、プログラムを書いたり、デザインをしたりするだけじゃなく、他人とコミュニケーションをする必要がある。

やろうと決めたことをやり切る力が必要だ。思ったようにうまく進まなくなったりする。なかなか面白いものが出来上がらない時がある。筋の悪いものは捨てて、筋の良いものを選ぶ勇気と柔軟性を持ちながら、遠くに決めたゴールに向かって進み続ける必要がある。覚悟を決めたら、ゴールを目指して進み続けなくてはいけない。

サービスをヒットさせるために必要なことは1つじゃない。たくさんの事が同時に重なる必要がある。例えば個人や数人のチームなら、いくつかの力を発揮できる人が集まればこうした状態を小規模に作る事ができる。会社となると、それぞれの力をさらに大きな規模で揃えていく必要がある。この4年間の歴史は、こうした力を順番につけてきた歴史だった、と振り返りながら感じた。

はてなが12年目に入る。随分準備が整ってきたと思う。
はてなを使ってくれる人のために、もっと素晴らしい体験を届けていきたい。
僕たちの力を重ねて、素晴らしい体験を作り上げていこう。