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不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。



 



エロティシズムの歴史:呪われた部分 普遍経済論の試み 第2巻/ジョルジュ・バタイユ

2017-11-19T19:29:03+09:00

以前に紹介した本、『形象の力』の冒頭、エルネスト・グラッシはこんな謎めいた言葉を綴っている。人間であるぼくは火によって原生林の不気味さを破壊し、人間の場所を作り出すが、それは人間の実現した超越を享け合うゆえに、根源的に神聖な場所となる。これをぼくに許したのは、自然自身であり、ぼくは精神の、知の奇蹟の前に佇んでいるのだ。自然がぼくを欺瞞的に釈放し、ぼくは自然から身を遠ざけ、ぼくは想像もできない距離を闊歩し、歴史がぼくを介して自然を突っ切り始め、ふいにぼくは気がつくのである、目に..




征服され、欲望を感じて〈私〉は融解する

2017-11-19T01:14:10+09:00

難解で重苦しく、絶望的な暗さを響かせもする言葉に最近は惹かれたりする。あまりに明快で、わかりやすく、それゆえに何も告げていない言葉はむしろ不快すぎて目障りだ。明るく明解で合理的すぎる思考に魅力を感じないのは普段から変わらないが、それにしても、ここ1ヶ月くらいは普段にも増して、ドロドロとした粘着性をもった腐敗したような思考の外に遺棄されたようなものに臭いに引き寄せられる傾向がある。企図されたもの。明らかすぎる知識。わかりやすさについては、元よりまったく魅力を感じないし、かねてか..




集団を動かすもの - システム、コンセプト、非知的なもの

2017-11-04T01:54:55+09:00

人を動かすのにシステム以上に強力なもの、それは人が信じている概念(=コンセプト)であり、それを指し示す言葉なのだと思う。だから、システムに沿って受動的に動いてもらうより、何らかの概念を理解してもらい、その概念の存在を信じて受け入れてもらったほうが人は主体的に動くようになる。その概念があまりに当たり前になって普段は意識することもないくらいに自然なものになれば、その概念に関連した行動はもはや自動的なものにすらなるだろう。例えば、喫煙は他人の迷惑のかからない喫煙エリアで行うとか、性..




知っていることより大事なこと。それは新しいことを知ることができるということ。

2017-10-27T00:00:53+09:00

常々、思う。たくさん知識をもっていることより、もっと大事なことがあるって。もっと大事なこと。それは新しい知識をどんどん手に入れ、自分でそれを扱えるようになる能力をもつことだ。知らないことでも聞けば瞬く間に知っている状態に移っていける。その力さえあれば、いま、どれだけ知識を持ってるかはそんなに関係ない。だって、必要なときに必要なだけ一気に手に入れ、扱えるようになればいいのだから。そう。その意味ではどんどん手に入れ、それを扱えるようになる力にはスピードがともなっている必要がある。..




どこまで愛されているのかその限界を知りたいの

2017-10-23T23:53:36+09:00

誇張するなら、限界を超えて、いまだないものを創造するほどに誇張するべきなのかもしれない。クレオパトラ どこまで愛されているのかその限界を知りたいの。アントニー それならば新しい天、新しい地を見つけなければなるまい。シェイクスピア『アントニーとクレオパトラ』1幕1場14-17行シーザーなきあとのローマ帝国、三頭政治をしく3人の執政官のひとりアントニーこと、マルクス・アントニウスと、エジプト・プトレマイオス朝の女王クレオパトラが、ともに恋に身を滅していく様を描いたシェイクスピアの..




知識をもたない初心(うぶ)な者は機械的な形式にエモーションを操作される、恋愛においてさえも

2017-10-22T20:14:32+09:00

嗚呼、オセロー。何故、あなたはそんなに初心(うぶ)なのか?シェイクスピアの『オセロー』で、主人公であるオセローは愛する妻を、悪人イアーゴーに吹き込まれた妻の姦通というデマを信じて、愛するが故に殺害してしまう。その後、妻の姦通がまったくの嘘であったことに知って、みずからも自害するという悲劇なのだが、そもそも、主人公オセローに妻であるデズデモーナを愛を語らせ、姦通の疑いから激昂させ、そして殺人にまで至らせるのが、軍人であるオセローの恋愛に対する初心さであり、それゆえにソネットなど..




グーテンベルクの銀河系/マーシャル・マクルーハン

2017-10-21T20:27:31+09:00

最近、ちょっと調子が悪い。いや、体調ではない。頭のなかをすっきりさせておくことがむずかしいと感じるのだ。「保守的なものへの対処法」。それがここ最近ずっと頭を悩ませてる問題だと思う。この週末直前、その悩みは結構マックスになってて苦しくなってきてストレスフルなので、何かにすがりつこうと思って、思いついたのがマクルーハンの『グーテンベルクの銀河系』。有名な『メディア論』が書かれたのが1964年。その2年前の1962年に書かれたのが、この『グーテンベルクの銀河系』だが、僕は整理されす..




変化には2種類ある、だから、区別して対処したい

2017-10-18T20:57:19+09:00

変化には2種類ある。変化というか、動きといったほうがいいのかもしれない。1つは、モノや人があちらからこちらに移動したりすることによる変化である。トランスフォーマーの変形のようなものも同じだ。場所の移動により形態は変化しても、実はそれぞれの要素は何も変わっていないから、理論的には元の状態に戻すこともできる。その意味では、建物を建てたり、服を作ったりというのも、この種の変化といってよいのかもしれない。部品を加工しちゃうから完全には元に戻せないということはあったとしても、これは可逆..




青い花/ノヴァーリス

2017-10-10T00:37:33+09:00

世界は夢。夢は世界。世界は夢となり、夢はまた世界と変じ、とうに起こったはずのものが、今かなたからやってくる。想像がはじめて自在にはばたき、思うがままに糸を織り、ここかしこヴェールをかけ帳を掲げ、やがで魔法のもやに消えうせる。ノヴァーリス『青い花』18世紀末ドイツの初期ロマン主義の詩人ノヴァーリスによる未完の小説『青い花』。先に読んだ『サイスの弟子たち』がとても気にいって、ノヴァーリスのことに夢中になり、この『青い花』を手に取ったのはおとといのこと。ひさしぶりに本を読んで、気持..




分かっていることを新たに分かり直す

2017-10-08T14:45:53+09:00

デザインリサーチ。デザイン思考などのアプローチで用いられる、フィールドワークやデプスインタビュー、デスクトップリサーチなどの様々な調査方法を組み合わせて、デザインの課題を定義するために用いる思考の方法。そのデザインリサーチをしていると往々にして起こる問題がある。それはリサーチに関わっていない外部から、リサーチの結果をみて「それはリサーチをしなくてもわかった普通のことでないか」という反応があがるということである。問題の要因は2つあると思う。デザインリサーチをしたことがない人には..




わしにはそんなふうにして語られたことがついぞなかったもので、まるで新しい世界に上陸するような気がしたよ

2017-10-07T19:45:54+09:00

ちょっとびっくりしている。びっくりして戸惑っている。実際には何も変わっていなくても、見方が違うだけで現実がこんなに違って見えるということに。「わしにはそんなふうにして語られたことがついぞなかったもので、まるで新しい世界に上陸するような気がしたよ」ノヴァーリスの未完の小説『青い花』で、主人公の青年ハインリヒにせがまれて父親が母親と結婚しようと決断するにいたった夢の話をする中で、夢の中で出会った老人の語る話を聞いて、父親が感じたことを述べたセリフだが、まさに、今日僕自身が感じたこ..




学びの解放

2017-10-06T00:22:03+09:00

言葉が錯綜して解読困難だからといって、それをあなどり投げ捨ててしまうような無思慮な人間にはなりたくない、と思う。芸術家の技芸とは、自分の道具をあらゆるものにあてがい、世界を自分流に写しとる能力にほかならない。だから、芸術家の世界の原理は実践となり、かれの世界はかれの芸術となるのだ。ここでもまた、自然は、新たな壮麗さを帯びて眼に見える姿をとるが、ただ無思慮な人間だけは、この解読困難な奇妙に錯綜した言葉をあなどって投げ捨ててしまう。ノヴァーリス『サイスの弟子たち』研究=リサーチ精..




オルフェウスの声/エリザベス・シューエル

2017-10-02T01:10:22+09:00

先日、金沢工業大学で、アイザック・ニュートンの『プリンキピア』を題材にした「ニュートンは何を考え、何を語ったか」という講義を受講してきた。同学での公開講座「原著から本質を学ぶ科学講座」の第1回目という位置付けで、実際に同学のライブラリーには、2億円の価値があるという『プリンキピア』の初版本が蔵書されており、その実物も見学できた。金沢工業大学のライブラリーに所蔵されている『プリンキピア』の2冊の異なる初版本『プリンキピア』の初版が発行されたのは1687年だが、1642年生まれの..




自然研究者が蒐集し、まとまりとなるよう並べて見せたものを、詩人は手を加えて作り変え、人間に心を養うための日々の糧や必需品として小さな自然を形作る

2017-09-29T23:48:56+09:00

集めるという行為、そして、集めたものを眺めみるという行為のうちに、頭のなかにひらめき、ざわめくアイデアをちゃんと言葉なり形になりにするという手間をとるかどうかというのは、何かを創造する力があるかないかという観点からみた場合、とても大きな差なのだろうと感じる。そして、同時に、その言葉なり形なりにすることを愉しむことができるかどうか、言葉なり形なりにする際に、安易にありきたりの言葉や形なりに無理やり押し込んでしまうのではなく、自ら得たはずの細かな感じ方そのものをきれいに繊細に織り..




編集的思考でみずから解釈する、詩人のように

2017-09-25T00:25:04+09:00

編集的に思考できる力がいま必要だ。世の中にはあまりに多様な情報がありあまりすぎているから。ありあまる情報を相手にする場合、単に情報を取捨選択すればよいわけではない。単純に取捨選択などしようとすれば、一見、魅力的に感じることばの響きに騙され、考えもなく、それに引き寄せられてしまう。前回の記事(「倫理が現実を茶番にする」)で、何が許され、何が批難されるべきなのかを判断する倫理自体がきわめて恣意的であることを指摘したばかりだ。倫理がそれほど危うい状態なのに、誰かが放った情報をただ勘..